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第一部 矛盾律


タッガート大陸横断鉄道の副社長タグニーは政治的駆け引きに明け暮れる社長で兄のジムと対立しながら鉄道を経営している。成長著しいコロラドの路線再建のため、彼女は起業家のリアーデンが十年をかけて開発した画期的なメタルを採用し、新線を完成させる。だが企業活動を阻む規制が強まるなか、実業家たちが次々と姿を消していく。アメリカの「市場の女神」と言われるアイン・ランドの最高傑作の第一部。
第二部 二者択一


生産統制が強化され、深刻な不況にみまわれるアメリカ。失意のダグニーは、工場跡で偶然発見した奇跡の大気発電モーターの設計者を探し出すことを決意する。強欲な実業家への批判が高まるなか、ジムの結婚式でフランシスコが「お金は諸悪の根源ではなく名誉の象徴」と演説をおこなう。利他主義の欺瞞を喝破し、アメリカの進路を変えた資本主義の聖典。
第三部 AはAである


謎の「破壊者」に連れ去られた研究者ダニエルズを追うダグニーの飛行機がロッキー山中で墜落した。その峡谷で彼女は奇跡のモーターの秘密を知る。鉄道統一計画によって物流が滞り、いよいよ混迷を極めるアメリカ。待ったなしの経済危機のさなかにラジオから流れてきたのは「破壊者」の声だった。三時間に及ぶ演説で語られた命の規範とは…。


アイン・ランドの処女小説を原作としたイタリア映画Noi Viviの米国復刻版。イタリア人製作者、映画を発掘した関係者らへのインタビュー映像収録。日本語解説ブックレット付。
ロシア革命後の1922年、ソビエト政権を嫌って南部に疎開していたアルグノフ家はクリミアの陥落により共産党が支配を強めるペトログラードに帰還する。そこにはかつての絢爛たるペテルブルクの面影はなく、技師を目指すキラは自由主義者のレオと亡命を試みるが……ランドが自らの体験に基づいて革命ロシアの現実を克明に描き、共産主義の欺瞞を告発した処女小説を映画化。主人公を『第三の男』、『夏の嵐』のアリダ・ヴァリが好演。